概要

エラブル共和国はルーレット大陸南東に位置する共和国であり、周囲の国と比べて貧しい国家である。また歴史的にみても近代以前は数カ国に分裂しており、統一国家が出来たのは14世紀後半のことである。 第三次ルーレット戦役までは北部と南東部を、第四次ルーレット戦役までは南西部を大国の植民地として奪われていた。

元々は「エラルストラール王国」「エスタレスト王国」「ニフェルツト王国」「レーメッツ王国」「バルバドス王国」「ヴェンダ王国」と分かれており、現在でもかつての国が州として残っている。

その中でも最大の国家であったエラルストラール王国はエラブル州として残り、州としては最大の面積を持っている。

国境侵犯に最も厳しい国であり、1460年代までは不法出入国はその場で銃殺刑であったが、国際社会の反発もあり現在は懲役刑にまで下げられている。

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名称 エラブル共和国
首都 エラブルシティ
主な都市 エラブルシティ・ダルノー・ノグリギ・バルバドス・ポリエンヌ
人口(1530年) 1887万人
成立年 1351年(エラブル革命)
1456年(統一年)

北部のルーレットの国境には世界最高峰のアクア山脈があり、最高峰スピリッツ山は標高21034mもあり、未だに未登頂である。 また1430年にアクア山脈を貫くアクアトンネルが開通して以来、ルーレットとエラブルを繋ぐ大動脈となっている。

歴史

元々小国が乱立する地域であったこともあり、古くはレジエント帝国、近世以降ではルーレット帝国とマーベチック王国の勢力争いに巻き込まれた地域であった。

中世の新世界歴700年頃にレジエント帝国の西進によりポリエンヌを拠点として植民地化がはじまり、ポリエンヌから現在のレーメッツ州のルボヴの当たりまでが占領下に置かれた。当時は現在以上に小国が乱立しており、小さい部族国家を含めると百以上の小国が存在していた。

近世の終わりとともにレジエント帝国が衰退すると、代わりにルーレット帝国が支配者として君臨し、ポリエンヌの当たりは長らくルーレット帝国の支配が続いた。

また、近代となりマーベチック王国の勢力が増してくると、エラブルは真っ先にその被害者となった。

マーベチック王国は産業革命以前よりエラブル西端に位置するダルノーを植民地とし、ここを拠点として勢力を伸ばし、現在のエーティン州全域を支配下に置いていた。

産業革命後は武力を背景にして東進を続け、1289年と1344年のニ度に渡る進行によりレーメッツ王国を滅亡させ、支配下に置いた。

西方に位置していた地域大国であるエスタレスト王国が1284年に後継者争いにより南北に分裂すると、北王国はルーレットが、南王国はマーベチックがバックについて代理戦争を繰り広げた。

最終的に北王国が主導となって1323年にエスタレスト王国は統一を果たす。

1337年にはエスタレスト王国とエラルストラール王国がルーレットやマーベチックへの対抗のため合併し、エラルストラール=エスタレスト二重帝国が誕生した。

だが、二重帝国は皇帝が東西で二人おり、それぞれの国の旧習もそのまま引き継いでいたため改革が進まず、最終的に1351年にエラブル革命が発生し両皇帝の退位という形で統一エラブル共和国が誕生する。

新しく誕生したエラブル共和国はエラブル地方の統一を強力に推し進め、1357年にはニフェルツト王国を強引に併合し、1360年にはマーベチックに対しレーメッツの奪還のための祖国統一戦争を起こし、7年後に奪還に成功する。

残る領土はダルノーのみとなっていたが、ここは歴史的にマーベチック王国が開拓した都市であり、かつ要塞化されており武力での奪還は困難を極めていた。

そんな中1448年から始まったら第四次ルーレット戦役によりマーベチックは首都陥落寸前の窮地に立たされており、1455年にその隙をついてダルノーに武力侵攻をし、戦闘らしき戦闘なしで奪還に成功する。ここに長年の悲願であったエラブル統一を果たすことが出来たのであった。